相談無料の理由は?
士業事務所は公的機関ではありません
はじめに、私がすごく言いたいことがあります。
それは、弁護士や司法書士といった「士業」の事務所を公的機関だと勘違いしている方がいることです。
「公的機関だから無料で相談できて当たり前」と考えている方がいるんですね。
でも、それは全く違います。
事務所運営に関して、国からの援助も一切ありません。
株式会社や個人事業主と同じで、完全な民間企業です。
相談無料の本当の理由
債務整理以外の民事案件では、基本的に相談料が発生します。
それに対して、債務整理の場合、相談無料が当然で、有料相談をやっている事務所は聞いたことがありません。
ではなぜ、債務整理に限っては相談無料が当然なのか?
その理由は以下のとおりです。
- 相談無料のほうが利益はあがるから(これが一番)
- 相談者はお金に困っている状況だから
- どの事務所も相談無料だから
以下、これらの点を詳しく解説していきます。
相談無料のほうが利益はあがるから
事務所の立場でいうと、債務整理の場合、無料相談だけで終わってしまうことは少ないです。
相談したら、その場でご依頼される方が多い状況です。
実際、相談したところで、ご自身で債務整理をこなせてしまう相談者さんはまずいません。
仕事もありますから、ご自身で債務整理をやっている時間もありません。
そのような理由で、債務整理を依頼せざるを得ないですし、プロに依頼したほうが良い結果になることも相談時にわかりますので、相談したら、みなさんその場でご依頼されるわけです。
事務所側としては、ご依頼いただければ、その後は有料でのお仕事になりますから、十分に利益はあがります。
逆に、有料相談にしてしまうと、相談者が来なくなってしまいます。
それだと最終的に有料でのお仕事を受けられなくなるため、無料相談のほうが利益があがります。
相談者はお金に困っている状況だから
債務整理の相談なので、相談者はお金に余裕はありません。
ですので、相談料を出せないことも十分にあり得ます。
事務所側としては、有料業務につなげるためには、まずは相談してもらわなくてはなりません。
そのために、入口の相談は無料が当然になっています。
どの事務所も相談無料だから
債務整理はどの事務所も相談無料ですから、「ウチの事務所だけ有料相談で」というわけにはいきません。
それだと誰も相談に来ないので、有料の業務につながりませんからね。